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2016.03.05

う~さ~ぎ~お~いし〜♪「『ふるさと』作りました。」

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童謡「ふるさと」を聴くと、みんな故郷を思い出す。

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子どもの頃に駆け回った山々。

夏になると飛び込んだ川。

 

 

郷愁。

 

 

だけど。

 

 

東京生まれ東京育ちの僕には、そんな郷愁に浸れる「ふるさと」が無い!

僕も「ふるさと」が欲しい!

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そんな無理な注文をどこかで受け入れてくれないものだろうか。

そう思い立ってやってきたのは岡山県赤磐市。

ここ赤磐では、UターンやIターンなど、赤磐出身者や僕のような田舎に憧れる人の誘致活動が盛んだ。

ここなら僕の願いも聞き入れてくれのでは?

そう思ってまずは赤磐市役所にやってきた。

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おそるおそる窓口へ。

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倉沢「すいませーん。」

市役所の方「はい?どんなご用でしょうか?」

倉沢「僕もふるさとが欲しいんです!」

市役所の方「……はい?」

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倉沢「ですから、僕も童謡『ふるさと』を歌った時に色々思い出したいんです!」

市役所の方「……仰っている意味がわかりかねます。」

 

当然の反応だ。

 

でもここででくじけては、ふるさとを手に入れることが出来ない。

粘りどころだ。

 

でも一から丁寧にお伝えすると、

 

市役所の方「わかりました。要は童謡『ふるさと』みたいな田舎での思い出が欲しいということですね?私に出来ることがあればお手伝いしましょう。」

そんな無理難題を快く受け入れて下さったのは、「岡山県赤磐市産業振興部 政策監」というなんとも長くてお堅い感じのする役職に就かれている中村昌孝さん。

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お忙しい時間を割いて頂き、僕(と中村さん)の「ふるさと作りの旅」が始まった!

 

僕も準備は万端だ。

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まずは童謡「ふるさと」の歌詞を確認しておこう。

 

兎(うさぎ)追いし かの山

小鮒(こぶな)釣りし かの川

夢は今も めぐりて、

忘れがたき 故郷(ふるさと)

 

如何(いか)に在(い)ます 父母

恙(つつが)なしや 友がき

雨に風に つけても

思い出(い)ずる 故郷

 

志(こころざし)を はたして

いつの日にか 帰らん

山は青き 故郷

水は清き 故郷

 

 

 

 

倉沢「では中村さん。」

中村「はい。」

倉沢「まずは、ウサギを追いかけに行きましょう。」

中村「ウサギ、ですか。」

 

 

やってきたのは市内の小学校。

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少し嫌な予感がする。

中村「ウサギなら、あそこに。」

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嫌な予感、的中。

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確かにウサギはいる。

だがなんだろう、心の底から湧きあがる「これじゃない」感は。

 

中村「そんなこと言われても私は猟師じゃありませんので、どこに野生のウサギがいるかなんてわかりませんよ。」

 

中村さんを怒らせてしまうと、唯一の味方がいなくなる。

 

倉沢「わかりました。これでなんとかします。」

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子どもの格好をしたおじさんが、小学校のウサギ小屋で一人、ウサギを追いかけまわす。

ただの変質者だが、ひとまず良しとしよう。

 

 

倉沢「中村さん、次は、釣りです。」

中村「釣り、ですか。」

 

川にやってくると、中村さんは「あっ!」と言って、ひょいとカエルを捕まえてみせる。

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中村「私も子供の頃はよく遊んだものです。」

 

いいなあ。この人には確かに「ふるさと」があるんだ。

 

中村「では釣り竿持ってきましたんで、思う存分釣りしてください。」

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ありがとう中村さん。

釣り竿の準備までしてくれて。

でも、この釣り竿。

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「メバル」って書いてありますけど。

小鮒は?これ、海釣り用ですよね?川用じゃないですよね?

 

中村「私も忙しいんでね……。」

 

海釣り用の釣り竿で小鮒は釣れるはずがない。

でもこの人を怒らせたらまずい。

 

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確かに、釣りはした。良しとしよう。

 

 

次の歌詞は、「夢は今もめぐりて」か。

 

倉沢「中村さん。」

中村「はい?」

倉沢「夢はどこにありますか?」

中村「……夢は……大きなマイホームを買うことです。」

倉沢「いや、そうじゃなくて。夢を探してください。」

中村「……なんかの哲学ですか?」

倉沢「いや、そうじゃなくて。夢です。夢。」

中村「夢は……あ、あそこなら。夢、かな。」

 

中村さんは頼りになる。

こんな注文を出来る公務員は日本中探してもなかなかいない。

 

 

 

 

中村「夢、ありました!」

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ユー、ミー?

 

中村「いえ、ゆめタウン山陽。ショッピングモールです。」

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中村さん。

ありがとう。

気持ちだけは頂いておきます。

 

 

 

 

すべてにおいて予想とは違ったが、歌詞1番は妥協して、2番からはこだわっていくぞ!

2番の歌詞はこうだ。

 

如何(いか)に在(い)ます 父母

恙(つつが)なしや 友がき

雨に風に つけても

思い出(い)ずる 故郷

 

 

倉沢「中村さん。お父さんとお母さんを探してください!」

中村「いやそう言われましても。」

倉沢「そこをなんとか!」

中村「……じゃあ、お父さん役お母さん役をやってくれる人を探してみます。」

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やってきたのは「さくらさく農園のパン屋」さん。

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米粉で作るパンなど、手作りの美味しいパンで有名なパン屋さん。

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お店の裏にはブドウ農園もあり、お父さんが農園、お母さんがパン屋さんと、佐倉ご夫妻がやられているなんともアットホームなお店だ。

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とっても美味しいパンの試食や、ブドウ農園の見学などさせてもらってから、本題へ。

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倉沢「お父さんお母さんになってもらえませんか?」

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佐倉「……はい?」

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倉沢「僕のお父さんお母さんになってください!」

佐倉「いや、そんなさっき会ったばかりで何を……」

倉沢「今日だけ、いや今だけでいいんです!お願いします!」

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噛み合わない会話に、たまらず中村さんが説明をしてくれて撮った写真がこちら。

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うん。

なんか、思ったより家族っぽい!

 

 

 

その場限りのお父さんお母さんに別れを告げ、次の歌詞を確認する。

 

恙(つつが)なしや 友がき

 

 

意味を調べてみると、

友達は元気でやっているだろうか、みたいな意味とのこと。

 

 

友達か。

もちろん僕にはこの赤磐に友達はいない。

中村さんと友達を探そうとするがなかなかみつからない。

 

友達。

 

友達。

 

 

 

中村さん。

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いや。

 

 

 

昌孝。

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いや。

 

 

 

 

 

 

マー君。

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僕のためにこんなに色々してくれた、あなたは。

最早僕の友達じゃないのかい?

 

 

 

ということで。

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できあがった僕の「ふるさと」がこちら。

 

 

 

 

これは、僕の本当の「ふるさと」ではないかもしれない。

だけど、沢山の人が協力してくれて、

マー君という親友もできて、

人の温かみに触れて。

 

この赤磐という街に、何とも言えない愛着が芽生えてくる。

 

 

 

それでいいじゃないか。

 

赤磐出身の皆さんも、近々帰って来てみてはいかがでしょうか。

あなたにとっての、本当の「ふるさと」へ。

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(文/倉沢学)

 

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